ビカクシダ ビフルカツム

ビフルカツム

特徴

ビフルカツムはオーストラリア北東部などを原産とするビカクシダの原種であり、誰もが思い浮かべる最もビカクシダらしいビカクシダだ。
耐寒性や耐陰性に優れており、「コウモリラン」という名前で親しまれている。 子株を発生させ群生しやすく、手入れをせずに放置するとボール状のいわゆる「クランプ」という姿になる。

胞子葉の特徴

子株の胞子葉は分岐が少ない、もしくは非対称な分岐が多いが、 最終的に胞子葉は長く、分岐した後にさらに分岐し、さらに分岐するという、分岐の三段構え(8分岐程度)になることが多い。 胞子は成熟した胞子葉の先に発生する。

胞子葉の特徴

全体的に丸みを帯びた姿で、胞子葉の上は「クラウン」として少しだけ反り返る。 胞子葉はとても厚く内部がスポンジ状になっており、乾燥に耐える工夫がされている。

基本情報

種類 原種
価格相場 子株は数百円から数千円で流通する
入手難易度 簡単
その他 ネザーランズという、改良品種も多く出回る

育て方

ビフルカツムはビカクシダの中で、耐陰性と耐暑性、耐寒性にも優れており、非常に育てやすい種類となる。 夏場の強すぎる直射日光に当たると葉焼けを起こすため、屋外の日陰で栽培することも、室内の窓際で栽培することもできる。 しかし、光が一方向からしか入ってこない場合、葉が片側に偏る場合があるので定期的に置き場を変えるなどの工夫を行う。
温度の変化には非常に強く、暖かい地域(0℃以上)なら屋外でも冬越しが可能な場合が多い。(株の大きさや根張り、水やりの頻度にもよる) ただ、葉が痛みほぼ枯れたような姿になることもあるため真冬は室内に入れてあげることが望ましい。
水やりと風通しは非常に重要な要素である。
乾燥に強く、あまりにも多すぎる水を嫌うため、水苔が完全に乾燥する直前(水分は感じないがパリパリでもない)タイミングで、バケツに入れて たっぷりと含ませるか、シャワーで水やりを行う。
また、風通しを非常に好むため、室内で育てる場合はサーキュレーターを使って、空気の循環する環境に置いてあげることが大切。

ビフルカツムギャラリー

ビフルカツムに関する動画

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