はじめに

いよいよ基礎講座のページが完成したとはいえ何を解説すればいいのか...。まだどういう風にブログと差別化をするのか...。よくわかっていないので、一旦今回は「脚本基礎講座」として、ビザプラ植物園の脚本がどのようにして出来上がっているのか忘備録的に記していこうと思います。独学中どっかで聞いた話をまとめて、自分の中で納得し活用できるようになった一例を...コッソリと。

※今回めっちゃ文章固いですけど、本編基礎講座を書くまでにゆるい文語を考えるので期待しておいてください!

面白い脚本を作るには?

  • いったんテーマを一言でいい表してみる
    結局何が言いたかったの...?となりがちなので、結局何が言いたいのかを一言でまとめてみる。「植物の良さを伝える」なのか、「この人が植物にハマるとこうなる」なのか、一旦一言で内容をまとめてみよう。
  • 物語に変化をもたらす
    「物語に変化をもたらす」は、主人公が物語の最初と最後で明確に何かが変化することに意味を見出す。例えば極悪人が、旅の道中でいい人に出会い、最終的に人を助ける→多分感動する。
  • 9割の普通の中に、1割の異常を混ぜる
    「9割の普通の中に、1割の異常を混ぜる」が、シュールな魅力の根底。普通があってこその異常であり、異常に異常が起きてもついていけないだけ。異常な場面で異常な行動をとるより、異常な生き物が普通の生活をしていた方が引き込まれる。ビザプラ植物園でも、意味不明なキャラがいる場合に普通の女の子がたくさんいるおかげで彼らの異常性が際立つ。
  • 笑いは緩急で生まれる
    当たり前と言えば当たり前だが、しーんとした場面で急に何かが起きる...これが基本的に笑いを生む。油断させておいて...!ということ。音楽もサビまでの緩急があるように、笑わせる際も何かを感じさせるか油断させる方が良い。
  • キャラクターの「欠点」を魅力に変える
    完璧なキャラクターではなく、欠点や矛盾を持ったキャラクターを作り出すことで、視聴者は共感したり、意外性を感じたりする。

他の工夫

  • 問いかけなど、相手に考えさせる猶予を与える
  • 何か不自然な展開の際は、その部分だけ急に音楽を消す
  • セリフを削り省略を行い、全てを説明しない
  • 回想シーン・過去編等は基本的に行わない(痛いし、後で設定が変わるため)

面白い脚本のテンプレート

  • 行って帰ってくる物語
    主人公がどこかに移動してしまい、最終的に何かを得るか変化して戻ってくる。「千と千尋」がとくにそれに値し、ビザプラ植物園でも積極的に取り入れている形。
  • 起承転結
    一番有名なパターン。例えば何か目標を起で決め、承で目標までの道のりを進める、しかし転でなにか事件や失敗に巻き込まれ、結で無事に解決をする。
  • 絶対に起こらない物語
    物語の最初や舞台設定自体をありえないものとする。
  • ロボの暴走を止める物語
    ビザプラ植物園オリジナルの脚本構成。突如現れたゆるいロボが暴走することで、「普通なロボが異常行動」という先ほどの構成に基づくうえ、ロボを倒すという目標を視聴者に与えることが出来る。