珍奇植物のオススメ書籍紹介!

今回はビザプラ植物園の編集者が「基礎講座動画」を作るにあたって、知識を蓄えるために使った書籍のご紹介です!
有名な書籍のBRUTUSはないですし、偏りもありますが是非参考にしてください。(アソシエイトではないので思ったことをビシバシと言わせていただきます)

どちゃくそありますが、随時追加していきます

INDOOR JUNGLE

INDOOR JUNGLE
タイトル: INDOOR JUNGLEシリーズ
著者or監修: 清水晃
発行日: 2023年9月から定期発行
メイン植物: アガベやパキポなどからビカクまで幅広く
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エピソード

初刊号のチタノタが登場したとき、なんか意味不明な理由でレビューが荒れていました。(写真の株が悪いだったかな...) アガベ好きの中でも怖そうな人たちの反応を横目で見つつ、「チタノタ基礎講座」を作ったら叩かれるのかな...いや、ワイの動画なんてそもそも話題にもならないかも、といろいろ考えていた日々がありました。

魅力的な点

  • いろいろな植物の最前線をチェックできて、業界の流れについていけるところ。全部そろえて数年後に見返すと「あの頃はこんなのが流行ってたんだな~」と振り返る楽しみも。
  • 図鑑ページには写真だけじゃなく詳しい情報が載っていて、初心者から詳しくなりたい人まで楽しめる内容。
  • 現地レポや鉢の使い方、ジュエルオーキッドなどの今後注目されそうな分野も取り上げられていて、飽きさせない工夫がある。

その他の点

  • 育て方についてはあまり触れていないか、マニア向けの少し難しい内容が中心。でもターゲット層を考えるとそれで問題ないかもね。
  • 載っているものがかなりマニアックなことも。「これ、どこで手に入れるの?」と思うけど、カタログというより珍奇植物の広がりを楽しむのが目的。
  • 増刊がないため、売り切れると過去の刊を手に入れるのが難しいのはちょっと残念。
  • 内容が他の刊と少し似ていることがあるけど、これは仕方ないかもしれません。

総評

珍奇植物の流行や業界の動きを知りたい人にはとても役立つ本です。初心者には少しハードルが高い内容もありますが、大きくて美しい写真が多いので、植物に興味がある人なら楽しめると思います。「次に何が流行るのか」を探るのにもぴったりや!

サボテン全書

サボテン全書
タイトル: サボテン全書
著者or監修: パワポン・スパナンタナーノン/飯島健太郎/大塚美里(翻訳)
発行日: 2018年
メイン植物: とにかくもうサボテン、玉サボが多い
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エピソード

最初にサボテン全書を買って、「ああ、この本の内容を皆に話したら喜んでくれるかな」 と思ってサボテン基礎講座を作ったが束の間、「植物界隈」の奥深さを知って、いい意味でドン引きしたのはいい思い出。

魅力的な点

  • 大きく印刷されたサボテンの写真を見て、サボテンに専門的なものを求めなくとも、 図鑑感覚で楽しめる(子供のころ読んだキノコ図鑑を思い出して...!)
  • 全体的に黒で統一されたデザインで、サボテンが映える。
  • 日本で最初に生まれた本ではないため、流通する日本のサボテンと差異があり面白い。

その他の点

  • 日本語名 例えばコピアポア=黒王丸 が載っていないため、分かりにくい。
  • 育て方については特に多く触れられていないが、その分図鑑の割合が高い。
  • 持っているだけでステータスになる...かも。

総評

サボテンが好きな人なら、栽培するとかしないとか関係なしに楽しめる面白図鑑。 大きな写真でインパクト抜群なので、一度見たら忘れられないよ。

シャボテン新図鑑

シャボテン新図鑑
タイトル: シャボテン新図鑑
著者or監修: Shabomaniac!
発行日: 2022年
メイン植物: サボテン
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エピソード

日本版サボテン全書、サボテン全書を既に持っていて、内容が被るかなと思ったら あちらは栽培品種、こちらは原種に力を入れており意外と被っていなかった。

魅力的な点

  • 個性的なレイアウトで、ものすごくたくさんのサボテンを一度に見ることが出来る。その上で洗練された説明文が読める。(当サイトの1000倍良い)
  • コラムやマニアックすぎる知識、産地情報も混ぜ込まれており、マニアでも楽しめる深い内容が魅力。
  • 属ごとに分かれており、気になるサボテンを探しやすい。

その他の点

  • いう事...うーん、ないっすね!最高のサボ本かと。

総評

サボテンに興味がある人も、サボテンを育てていて次のステップに行きたい人にもピッタリだと思う。

決定版 多肉植物図鑑

多肉植物図鑑
タイトル: 決定版 多肉植物図鑑
著者or監修: 小林浩
発行日: 2022年
メイン植物: サボテン以外の多肉色々
アマゾンリンク: 多肉植物図鑑

エピソード

マジで意味不明な誰も知らない植物について話す際は、まずこの書籍を手に取って眺める...。「なんだこれ!?」と読むたびに思うから面白い。
最近は、全部覚えたかな...?

魅力的な点

  • 1ページに大体3x3で9この植物、それが250ページくらいあるからとんでもない植物の量ということがわかる。
  • 流行り廃りが激しすぎる谷植物業界だからこそ、「原種」、変わらない植物の良さや多様性を凝縮したような本、原種メイン。

その他の点

  • レイアウトの問題なため仕方がないが、説明が一.二行しかないため非常に薄い。ただ、写真が良いため「見て感じろ」スタイルだ。

総評

とりあえず多肉植物にどんなものがあるのか知りたい。とにかく変な植物と出会いたいという僕みたいな変態にはぴったりだ。 ただ、この世のすべてがそこに記されているから、今後園芸店で運命の出会いをするはずだった植物のネタバレになるかもしれないね(伝われ)

多肉植物の育て方・楽しみ方

多肉植物の育て方・楽しみ方
タイトル: 多肉植物の育て方・楽しみ方
著者or監修: 向山幸夫
発行日: 2020年
メイン植物: サボテン含む多肉色々、エケベリアとかセダムとかも

エピソード

植物にハマり始めて結構初期の段階で買った本。今自分の観測している植物界隈では「とにかく高い植物」を求めがちだけど、こういう 普遍的な植物に良さを見出すのもアリなんですよ...!ね!

魅力的な点

  • とにかくレイアウトや書籍デザインが可愛く面白い。図鑑だけでなく育て方の基礎知識や寄せ植えのコツ、土の種類など、園芸初心者に助かる 情報が書いてある。
  • 表紙にあるように630種類の植物が載っているので、かなり勉強になる。価格も手ごろで最初に購入するべき。

その他の点

  • 言うことなし!

総評

多肉植物を始めて育てる方、あんまりにもマニアックすぎるとドン引きしてしまう方にオススメ。 少なくとも園芸店に出回る多肉植物を網羅しているので、毎日毎晩ヤフオクを見ちぎるような気狂い以外はこの本一冊あれば十分。

サボテンはすごい!

サボテンはすごい!
タイトル: サボテンはすごい!
著者or監修: 堀部貴紀
発行日: 2022年
メイン植物: サボテンしかない
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エピソード

無印良品で、オブジェ的な感じ展示されてるのを見つけて最近衝動買い。 なぜかバーコードが反応しなくて、店員さんですら解決できなかったという...。
見本もあったんだけど、多分マニアックすぎて売れ残って販売データが消えるレベルなのかと...

魅力的な点

  • とにかくサボテンのマニアックすぎる内容が死ぬほどかかれているいい意味でとち狂った本。サボテン基礎講座やってる私もビビりました。
  • サボテンの進化についてや、刺座がどうして発達したのか...ここまではまだわかるとして、細胞の仕組みだとか成分がどうとか、めちゃくちゃマニアックな内容が書かれている。 それでも、フルカラーの図解付きで非常にわかりやすく楽しく読めます。

その他の点

  • マニアックすぎて、サボテンの見た目かわい~という層には刺さらない気がする。例えるなら「猫のふしぎ」という本で、 猫のしっぽや泣き声の意味を語るだけにとどまらず、猫の耳毛を一本ずつ数えているようなものだ。(?)

総評

サボテンの仕組みを知りたい人にとって、この上なく情報が綺麗にまとまった本。子供向けのようなタイトルだが、自称サボテンマスターの 私が読んでも知らないことばかりなので、一度は読んでみる価値のある商品だ。

World Plants Report

World Plants Report
タイトル: World Plants Report
著者or監修: 藤川史雄/大美賀隆
発行日: 2021年
メイン植物: ブロメリアとかピクタムとか、アホマニアックな物メイン
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エピソード

なんと藤川さんから直接購入した書籍で、我がチャンネルのサイン(認知されているかは謎)と、ツーショットもいただいちゃいました。この本は家宝です。

魅力的な点

  • 世界中の植物を見に行った話や、ジメジメ系の詳細などについて深く載っている。いわゆる「プラントハンター」の書籍。
  • 熱帯雨林の植物など、店で手に入る植物ではなく「この本にしか載っていない植物」が豊富。
  • よかれか悪かれか、英語版の内容が同ページに載っているため、英語に興味がある人は多読の力試しに活用することもできそう。

その他の点

  • 本当に植物が好きで、その道を覚悟した人以外には恐らく刺さらない。マニアックすぎるうえ、欲しいと思っても入手手段が非常に限られるからだ。 しかし植物趣味がなくても自然が好きならば楽しめるはずだ。主は超楽しんだ。

総評

植物趣味のその先を知りたい人は、是非こちらへ来てください(部外者がなんか言ってます)

Great Botany

Great Botany
タイトル: Great Botany
著者or監修: 笠倉伸夫
発行日: 2024年
メイン植物: 暮らしと植物の共存の提案
アマゾンリンク: Great Botany

エピソード

自分が坪井健樹園にいるときに先輩が取材されているのを目撃して購入...。 じ、次巻ではあっしにもインタビューしてくだせぇ!(嘘ですごめんなさい)

魅力的な点

  • 植物図鑑と、丁寧で余裕のある暮らしを融合させた著書。金銭的余裕があれば、飾り方の参考になる。
  • 花宇宙のインタビュー、アロイドの説明、アリ植物の話など、マニアックな分野にも強い。
  • 分量は豊富だが、植物の話というよりインタビューや植物界隈の内容がメインとなっている。

その他の点

  • お金がない主のような人が読むと「いいなー」で終わる。 しかし、それを目指して頑張ろう!とポジティブになればいいだけの話。
  • 主のようにほぼすべてのジャンルを網羅従っている人にはいいが、アガベだけ...ビカクだけ...という人が 多いので、単体で見るとボリュームはそこまで厚くないかな...?

総評

いわゆる丁寧な暮らしを目標に植物を集めていて、観葉植物だけじゃなく珍奇植物も知りたい...って方にはオススメ。

platycerium

platycerium
タイトル: platycerium
著者or監修: Patra Sangdanuch
発行日: 2023年
メイン植物: ビカクのみ
アマゾンリンク:

エピソード

タイのPatraGradenの自費出版だそうで、入手手段はかなり限られる。そのため総評のみとさせていただきます!(決して書くの疲れたとかじゃないですからね、ただ明日仕事で...(編集時間:12:00))

総評

タイ語と英語のみが書かれたビカクシダの本、ビカクシダは次々と品種が生まれているため霧がないものとなっているが、少なくとも時代の一つの 完全版としては成立している書籍だ。200ページほどビカクシダについてのみ書かれた本なので入手する機会があれば是非手にしてみてほしい。

よくわかる多肉植物

Great Botany
タイトル: よくわかる多肉植物
著者or監修: 田邉昇一
発行日: 2021年
メイン植物: レアな物も含め、多肉全般
アマゾンリンク: よくわかる多肉植物

魅力的な点

  • 可愛い書籍デザインと見やすいレイアウト、統一感のある写真で凄く見やすい。
  • 初心者向けと思いきや「サルコカウロン」や「オーニソガラム」のような、マニアックな物もちゃっかり紹介されている。
  • 撮影時の鉢の大きさが載っており、大きさがわかりやすい工夫は素晴らしい。
  • 多肉植物用語集のようなものも用意されている

その他の点

  • 特にありませぬ

総評

全体的にデザインがかわいく、寄せ植えなどに使う多肉植物から、変態な植物まで、ちょうどいい塩梅。沼り過ぎない塩梅で記載されている。

ヘ―イッ!

時間がなくて書ききれませんでしたが、他にもこんな書籍を購入していました。
本当に時間がないので、気が向いたときに追記していきます!

珍奇植物

一言:読むだけでおもろいし、本当に珍奇

ビザールプランツ完全図鑑

一言:とても分かりやすい本。おもしろいけど、「完全」かどうかは微妙かな...

観葉植物図鑑

一言:観葉植物なら最強!

世界の食虫植物図鑑

一言:食虫植物の全てがわかる。学術より

趣味の園芸シリーズ

一言:流石の安定感、ジャンルごとに書籍が別になっておりものすごく詳しい。ただ、図鑑より育て方目当て。

栽培の教科書シリーズ

一言:ビカクシダシリーズしか持っていないが、園芸品種までたっぷり。

ブロメリアハンドブック

一言:藤川さんの本。ブロメリアについて詳しく載っているが、チランジアメイン。

多肉植物&コーデックスGuideBook

一言:コーデックスのすべてがわかる。コーデックスを調べるときはこの本から調べてます。

B.plants

一言:安定のビザプラブック。とても詳しく書かれており、書籍としてとても楽しい。

FLORA

一言:植物全般に詳しくなって、一目置かれたいあなたに最適な本。

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